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解 説 |
微小粒子状物質 (PM2.5) |
大気中に浮遊する粒子状の物質であって、粒径が2.5マイクロメートル(1マイクロメートルは、1000分の1ミリメートル)以下の粒子を50%の割合で分離できる分粒装置を用いて、より粒径の大きい粒子を除去した後に採取される粒子。肺の奥深くまで入りやすく、肺がん、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響も懸念されている。
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光化学 オキシダント (Ox) |
光化学オキシダントは、工場・事業場、自動車などから発生する窒素酸化物や炭化水素系物質(主に非メタン炭化水素)が、太陽の紫外線を受けて複雑な化学反応を起こすことにより発生する。 この光化学オキシダントは気象などの様々な影響を受ると光化学スモッグとなり、目がチカチカしたり、のどが痛いなどの害を引き起こす。 |
窒素酸化物 (NOx) |
窒素酸化物は、燃料などが燃焼する際に、空気中に含まれる窒素(N2)が酸化することにより発生する。主な発生源は工場・事業場、自動車であるが、家庭用の燃焼機器からも発生する。その大部分は二酸化窒素(NO2)と一酸化窒素(NO)である。 二酸化窒素は高濃度になると呼吸器に影響を及ぼす。 |
浮遊粒子状物質 (SPM) |
大気中に浮遊する粒子状の物質のうち、粒径が10マイクロメートル(1マイクロメートルは、1000分の1ミリメートル)以下の粒子を、浮遊粒子状物質(SPM)と呼ぶ。主な発生源は、工場・事業場、自動車から排出されるばいじん(粒子状の物質)である。 また、硫黄酸化物や窒素酸化物などのガス状物質が大気中で変化してできる粒子(二次生成粒子)や土壌粒子、海塩粒子なども原因となる。 この浮遊粒子状物質は、肺や気管等に沈着して、呼吸器に悪い影響を及ぼす。 |
硫黄酸化物 (SOx) |
硫黄酸化物は、主に石油、石炭などの化石燃料を燃焼するときに、同時にその中に含まれる硫黄が燃焼することにより発生する。その大部分は二酸化硫黄(SO2)である。 四日市ぜんそくの原因物質であり、高濃度になるとぜんそく気管支炎などを引き起こす。 |
一酸化炭素 (CO) |
一酸化炭素は、不完全燃焼により発生する。発生源の多くは自動車の排ガスである。
血液中のヘモグロビンと結合して、酸素運搬機能を阻害する等の影響がある。 |
非メタン炭化水素 (NMHC) |
メタン(CH4:都市ガスなどに含まれる。)を除く炭化水素系物質の総称。主な発生源は工場・事業場、自動車などで、光化学オキシダントの原因物質のひとつ。 |
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